本当に「下妻」であった怖い話(2)
「白い煙のような人」
今は仕事が忙しくなってしまってやっていないのですが、昨年9月ごろまで毎日夜中に1時間ほどウォーキングをしていました。雨が降っても雪が降っても歩いていました。我ながら始めるとなかなかしつこい性格です。
ある日、いつものように新町から長塚、そして追分の前の歩道橋を渡り、バイパス沿いの道をずっと東征して、某高校の前の歩道橋を渡って歩いてきました。時間があるときは、さらにそこからグラウンド沿いに東に向かい、○クドナルドまで歩き、その手前から北に上がっていくルートなのですが、その日は余裕が無く、ショートカットして高校の脇から自宅に戻るルートに変更しました。
歩道橋を渡り、コンビニだった家の脇を過ぎて、昔仕立て屋をしていた家の前に来たときです、私はいつもi-pod を大音量で聞きながら歩いているので外の音はあまり聞こえない状態でしたが、自分で出した「わっ!」とい声が通りに響いたのは判りました。声を出してしまってから聞いている人は居なかったか?と周りをキョロキョロしてしまったほどです。
では、何があったのか_?歩いてきて、ふっと気配を感じて左側に目をやると、そこに白いワイヤーフレームのようなやんわりとした輪郭で出来た「めがねをかけたおじいさん」が立っていて、見た瞬間右手を伸ばして私の左手を掴もうとしたんです。それで「わっ!」と叫んで右側にぴょんと飛びのいたわけです。その瞬間そのおじいさんは見えなくなりました。
おじいさんの風体は、鳥山明の漫画に出てくる髪の毛があるタイプの亀仙人「ジャッキー・チュン」のような風貌で、あごまでひげを蓄え、丸いめがねをかけていました。腰は曲がっているようで、顔が一番近いところにあり、体は少し遠く感じました。手は、老人にしてはごっつく大きく感じました。あれで掴まれたら引っ張られてしまったかもしれません。白いワイヤーフレームのような感じで透き通っているのですが、はっきりそういったところは認識できました。ディ○ニーランドにある「ホーンテッドマンション」の中で、白い煙のような男女のゴーストが社交ダンスを踊っている場面があるのですが、そういう感じに見えました。
あれは、なんだったんでしょう?実はこの真夜中のウォーキング、これだけではなかったんです・・・。
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