下妻市最北端にある「江村」には、昔江沼という湖沼があったそうです。 その湖沼周辺には沢山の渡しがあり、そこに出入りする人々に信奉された神社仏閣が多数あったようです。
「え歯科医院」のある十字路を西に行った先、関本手前の丘陵地にこの稲荷神社は鎮座しています。 案内板などは何も無いので、その成立等を知る事はできませんでした。祠を覗き込んだら狐の置物が沢山安置されていたので稲荷神社と判りました。今後調べてみたいと思います。
実は江村付近には「ビク様の形見」という伝説があります。ビクというのは比丘つまり僧侶のことですが、比丘尼(尼さん)のことを省略して言う場合にも使われています。
江村神明宮とは神明両社のことかと思いますので、その神官の娘が比丘尼(尼さん)になったという事でしょうか。 古墳とは時代が数世紀ずれていると思いますが、もしかするとこの稲荷神社が位置的にもビク塚なのかもしれません。
むかし、江村(エムラ・上妻地区)に古屋敷という地名があり、古代においてはたくさんの円形古墳が存在したといわれています。それが、20年前には数個になり、今ではそのうちの一つだけが残っており、この古墳をふくめた一帯を「ビク塚」とよんでいます。 むかし、このあたりで「ビク様」とよぶお寺がありました。ビク様は江村神明宮に仕える神官(シンカン)のむすめでした。
[GPS情報URL] http://walk.eznavi.jp/map/?datum=0&unit=0&lat=+36.14.05.91&lon=+139.55.41.28&fm=0 RICMANIA:K.MASUDA
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