下妻のオカルトスポット(1)

高道祖のマッドアーティストの館(通称:き☆がい村) 



 一発目にしては、きつすぎる内容かなあ。

 下妻市の最東部に位置し、つくば市・明野町と境を接する高道祖(たかさい)のハカリ工業団地というところの隣地にその館はあります。

 場所的には完全に明野町かつくば市といったところで、実質的には下妻の飛び地にあたります。目立たない森林地帯にあることや、つくばなのか明野なのか分からない地勢(しかも本当は下妻)に守られて、秘密の場所としてマニアにはたまらないところです。

 が、オカルトスポット紹介HPではかなり広く知られているようです。

 ここはハカリ工業団地に隣接した新興住宅地としてある不動産屋が開発を行っていたところですが、道路などの舗装などをおざなりにしたまま途中で倒産か何かで開発が止まったところのようです。

 ここに「筑波総合研究所」と名乗り、独自の宗教思想とアート感覚を持つ爺様が住んでいて、ユニークかつ退廃的なアート作品(オブジェ及び絵画)を付近の道路脇や住宅地のそこかしこ、また周りの森に「勝手に」置きまくっています。

 私が大学生の時既にありましたので、20年は有にアートしていることになります。

 道路の脇に突如現れる「工事用ヘルメットをかぶった横断歩道用子供人形」や、森の中にちらほら見える「渦巻き模様の入った冷蔵庫」「しいの木に張り巡らされた数十枚の赤い三角巾」など、素晴らしすぎて涙が出ます。

 研究所周りは「銭金」で特番をやっても良いほどの状態で、日頃迷惑を被っている近所の方々が次から次へ引っ越してしまったため、なんだかゴーストタウン的雰囲気になってしまいました。
 周りをうろうろしていて見つかると、怒鳴られて追い回されたりしたものですが、最近は爺様のアートについて「真面目に」聞いてあげる方が増えたらしく、随分と対応が良くなったそうです。

 先日久しぶりに訪れてみました。が、なんだかひっそりした様子。オブジェクトのエリアと数は激減し、研究所周りもただの「ゴミ捨て場」の様相を呈しており、一時期のマッドな感じは失われていました・・。
 もしかして、爺様は「神」になられたんでしょうか?




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